本事業は、栗生楽泉園入所者自治会発行機関誌「高原」のWeb公開を通じ、栗生楽泉園での入所者の方々の暮らし、入所者と職員の関わり、数多くの文学作品の存在、療養所での出来事などを多くの方々に知っていただき、ハンセン病への理解の促進に寄与する事を目指します。
2001年の「ハンセン病国家賠償訴訟勝訴」以降、ハンセン病問題への関心が高まり、多くの支援が行われ、研究も進みましたが、療養所がどのようなものであったのか、入所者の方々の生活と思い、職員と入所者の関係、などへの理解はまだ不足しています。これらの情報の提供はハンセン病問題への理解を高めると共に、偏見・差別の是正に必要なものです。正しい理解が未来にこの様な状況を繰り返さない礎となります。
「高原電子図書室」制作とWeb公開事業は、創刊から現在までの「高原」の電子化(PDF)、索引目録の作成、データベース化を行い、Web上に公開を行うものです。
この様な試みは、他園の機関誌、自治会誌では松丘保養園「甲田の裾電子図書室」https://www.archhdjp.jp/koudanosuso/ と東北新生園「新生電子図書室」https://archhdjp.jp/sinsei/ と本事業のみです。また、入所者の方々、社会復帰者、職員OB・OGの方々の高齢化に伴い、その記録が、真実が薄れてゆく中で本事業が行われる意義は大きいと考えます。
また、本デー タベー スはハンセン病の歴史を未来に残し、ハンセン病問題を人類の歴史として記憶することを目指すものです。
2024(令和6)年10月25日
栗生楽泉園入所者自治会
会長 笠井 智
副会長 水落一二三
庶務委員長 田中 光憲
高原電子図書室作成委員会
高原電子図書室の目的
第1条(目的)
本規約は「高原電子図書」の利用に関して、円滑で安全な利用に関して必要事項を定めることを目的とします。
第2条(定義)
「高原電子図書」(以下、本アーカイブス)とは、栗生楽泉園入所者自治会発行機関誌「高原」のデータベースです。
「利用者」とは、本アーカイブスを閲覧・利用する者であり、本規約をすべて承諾した者と定義されます。
第3条(著作権)
このアーカイブスおよびアーカイブスに含まれるコンテンツの著作権は「栗生楽泉園自治会」(以下、自治会)および「高原電子図書作成委員会」(以下、委員会)に帰属しています。
第4条(禁止事項)
本アーカイブスに改変を加えること並びにデータおよびコンテンツを書き換えることを禁止します。
第5条(システムの運用制限および免責)
委員会は本アーカイブスの維持および補修の必要があるとき、その他の事由が発生したとき、委員会の裁量により本アーカイブスの運用の停止または休止を行うことができます。
委員会は以下の事項に該当する場合に利用者に本アーカイブスの利用の制限または停止を行うことができます。
①本規約に反して本アーカイブスを利用した場合
②本アーカイブスの管理・運営に支障を及ぼした場合、及ぼす恐れがある場合
委員会は前項の規定によって本アーカイブスの運用の停止、休止により利用者に生じたいかなる損害に対しても一切の責任を負いません。
委員会は、利用者が委員会の主旨に反して、正当な批判の範囲を越えて本アーカイブスの資料を用いて特定の人物、団体の不利益になるような恣意的な使用を禁じます。また、利用者が本規約に反して特定の人物、団体に被害を与えた場合にもその責任を負いません。
第6条(変更)
委員会は、必要があると認めるときは、本規約の条項を変更および新たな条項の追加を行うことができます。
第7条(閲覧上の注意)
本アーカイブスの資料とコンテンツには現在では適切でないとされる表現が含まれている場合があることを了解のうえで閲覧してください。
本アーカイブスの資料とコンテンツには、ハンセン病の患者さん、ご家族のお名前、回復者の氏名が含まれる場合、またはその特定につながる情報がある場合は自治会および委員会の倫理委員会の判断により匿名化および情報の制限を行う場合がありますので、ご了承ください。
2024(令和6)年10月25日
栗生楽泉園入所者自治会
会長 笠井 智
副会長 水落一二三
庶務委員長 田中 光憲
高原電子図書室作成委員会
利用規約
「高原電子図書室」は、栗生楽泉園入所者自治会発行機関誌「高原」創刊号(1946年12月)から2020年12月号までの全巻をデジタル化し、索引機能を付与し、データベース化を行い、Webに公開し、多くの方々に栗生楽泉園の歴史、そこで暮らした方々の思い、職員の方々の関わり、地域の方々の関わりなどを知っていただき、ハンセン病への理解を深めていただく事を目的としました。
※関連資料として栗生楽泉園入所者自治会「風雪の紋」、草津に1887年から1941年まで存在した日本最大のハンセン病患者村である湯ノ沢部落の記録である「御座の湯口碑」も掲載しています。
本事業はハンセン病の歴史を未来に残し、ハンセン病問題を人類の歴史として記憶することを目指すものです。
「高原電子図書室」は下記の法律に従って作成、運営されています。
①「公文書の管理に関する法律」
②「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」
③「独立行政法人の保有する情報の公開に関する法律」
④その他の「関連法、関連規則、関連ガイドライン」
「高原電子図書室」は下記の費用により作成されています。
① 栗生楽泉園入所者自治会
② 文部科学研究費(基盤C)
「ハンセン病と医学 -ハンセン病隔離政策と医学の関りを明らかにする研究―」
(研究課題番号19K00289) 代表者 森 修一
③ 文部科学研究費(基盤C)
「日本のハンセン病隔離政策はなぜ1996年まで維持されたのか」
(研究課題番号23K00269) 代表者 森 修一
④ AMED(日本医療研究開発機構)
新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業
「ハンセン病およびブルーリ潰瘍対策等に資する総合的な研究 」
(課題番号24fk0108705j000)代表者 宮崎 義継
2024(令和6)年10月25日
栗生楽泉園入所者自治会
会長 笠井 智
副会長 水落一二三
庶務委員長 田中 光憲
高原電子図書室作成委員会
このサイトのご説明
笠井 智 国立療養所栗生楽泉園入所者自治会 会長
水落一二三 国立療養所栗生楽泉園入所者自治会 副会長
田中光憲 国立療養所栗生楽泉園入所者自治会 庶務委員長
阿戸 学 国立感染症研究所ハンセン病研究センター
感染制御部 部長
近現代ハンセン病資料アーカイブス作成委員会 委員長
森 修一 国立感染症研究所ハンセン病研究センター
感染制御部 主任研究官
近現代ハンセン病資料アーカイブス作成委員会 委員長
近現代ハンセン病資料アーカイブス作成委員会
森 修一、廣野 喜幸、尾崎 元昭、熊野 公子、野上 玲子、川西 健登
阿戸 学
制作協力者 坂本浩之助 国立療養所栗生楽泉園
小林 綾 国立療養所栗生楽泉園
湯本 光夫 国立療養所栗生楽泉園入所者自治会
干川 直康 国立療養所栗生楽泉園社会交流会館
宮崎 義継 国立感染症研究所ハンセン病研究センター
星野 奈央 国立ハンセン病資料館
秋葉 健史 東京都
町田 聡子 一橋大学社会科学高等研究院医療政策・経済研究センター
制作・開発 (株)エニウェイ
〒170-0013 東京都豊島区東池袋 2-31-14 Reveur(リヴェール)101
謝辞
下記の方々にご協力をいただきました。感謝申し上げます。
樋口 安奈 国立療養所栗生楽泉園社会交流会館
堀口 俊二 東京都
田中 佑奈 東京都
高原電子図書室作成委員会
資料名(書籍名) | 巻号(章・タイトル) | 発行年月 |
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